12月2日(土)高水三山(奥多摩)
12月2日(土)高水三山(奥多摩)
コース)御嶽駅9:10~慈恩寺~惣岳山(756m)~岩茸石山(793m)~高水山(759m)~常福院~高源寺~平溝橋~軍畑駅
メンバー)3名
皆さん重々ご承知のことと思いますが、一応説明させていただきます。多摩川渓谷の北側、青梅市と奥多摩町の市町界近辺に並んで聳える高水山、岩茸石山、惣岳山の三山を合せて高水三山と言います。いずれも標高800m足らずで低山の部類に属しますが、起伏に富み縦走気分を味わえることや、鉄道駅発着というアクセスの良さも手伝って奥多摩の入門コースとして高い人気を誇っています。自分も大好きな山域の一つで年に数回は登っていますが、今年はたったの1回だけ。でそういえば、会の7月定例山行で計画されていたものの、猛暑のため、清涼感が味わえる御岳ロックガーデンへと変更になりました。また、会員の誰かが個人山行として登ったという話も聞きません。ならば、年がかわってしまう前にもう1回登っておこう!! また、このコースの魅力を他の会員の方にも知ってもらおうと参加者を募った次第です。前置きが長くなってしまい、申し訳ありません。
参加者の2名に自分を加えた総勢3名で御嶽駅を9時10分出発。最初に向かう惣岳山の登山口は駅前の県道を青梅市方面に少し戻って左側の階段を登り、踏切を渡った先にある慈恩寺の境内左側にあります。ここから総岳山までは結構な登りで、個人的には本仁田山の大休場尾根の8分の5レベル(62.5%)と評価しています。ここを3名で黙々と登っていくと、寒いと感じていた身体がすぐ温まり、汗が出てきます。汗かきのメンバーは汗拭きタオルを交換するくらい汗をかいていました。しめつりの御神木を経て井戸窪まで登ると山頂もあと僅か、10時40分に到着して一座目をゲット。ここには青渭(アオイ)神社が祀られていますが、社殿は鉄網で厳重に覆われています。野生動物による損壊を防止する目的なのでしょうが、神様がまるで檻に閉じ込められているようで、来る度に可哀そうに思ってしまいます。10分程休憩して次の岩茸石山を目指し本日一番の注意箇所と言える下りに取り掛かります。岩と木の根が絡まり合う急斜面ですが、慎重に進んで無事通過。その先の南東側斜面は植林木が幼齢で低く視界が開けており遠くまで見通せるナイスビューポイント。ここでも植林木を動物の食害から守るため、周囲くるりとネットが張られています。相当な金が掛かっていると思われます。この後は暫く平坦な山道が続き足取りも軽やかにスイスイと進みますが、やはり最後にはキツイ登りが待っていて息を切らせながら二座目の岩茸石山に11時25分到着。ついつい忘れがちですが、縦走登山ですから最終の山に着くまでは下ったらその分登る。当たり前のことです。岩茸石山の山頂は三山でも一番の眺望が得られることから、絶好の休憩スポットとなっており12月にもかかわらず多くの登山者がいました。我々もここで昼食休憩。北西方向に奥多摩から埼玉県との都県境、更には奥武蔵方面の山々も見渡せます。11時50分、汗が冷えて寒く感じられるようになったため休憩を切り上げて出発。最後の高水山に向け再び急斜面を下ります。登ったら下る、下ったら登る、くどいようですが、縦走とはそういうものです。12時15分、高水山に到着。本日のミッション、三山登頂の達成を3人で称え合いました。ここまでに要した時間は休憩時間を含めて3時間5分。実に快調なペースです。少しだけ休んで直下にある常福院へと移動。常福寺は何度見ても美しく感じます。ここでも少し休んであとは下るのみ、道中に立つ合目の刻まれた石標を見て着実に麓へ近づいていることに喜びを感じながら進みます。6合目の石標が立つ地点から少し先から進路が変わって沢へと下り、沢沿いの道を滑らないように注意しながら通過。堰堤のコンクリート階段を下がると車道へ出て本日の行程もほぼ終了。後は急な坂道を重力に負けないよう足ブレーキをかけながら歩き、平溝橋で県道に出たら今度は車に気を付けながら歩いて13時33分、軍畑駅に到着。13時37分発の青梅行電車に合わせたようなベターフィニッシュとなりました。参加者お二方の健脚さに助けられスムースに三山を回ることができました。大変お疲れさまでした。最後になりますが、私たちに素晴らしい山旅を提供してくれた高水三山に感謝申し上げます。また、来年も登らせて下さい。宜しくお願いいたします。